FRP防水は、繊維強化プラスチックを使った工法です。
FRPは耐久性に優れているだけでなく、軽量で丈夫でもあるため、建築物の屋上などに利用しても、建築物にかかる負担は少なく、また、人がその上を歩いても問題はありません。

さらに、効果速度が速いことから、施工も短時間で済むなど、様々な長所があります。

そのため、FRPを利用した防水層もまた、その優れた特性を持つことになり、現在では、新築住宅のベランダはほとんどこの工法で作られているのです。

とは言え、FRPにも欠点がないわけではありません。
まず、紫外線には弱いため、保護のために塗料を塗る必要がありますし、これは周期的に塗り替えていく必要があるため、その分のコストがかかります。

また、FRPは、前述の通り、強度自体は高いのですが、伸縮に弱いため、木材が水分を吸収して伸縮する木造住宅に使うと、木材の変形によってひび割れなどが生じる可能性があります。

さらに、工事中は、ポリエステル樹脂内の化学物質が揮散するため、それによる悪臭やシックハウス症候群にも注意する必要があります。
FRP防水を利用する際には、これらの問題点も忘れないようにしましょう。