前回ではベランダの外壁の補修方法についてお話しましたが、今回は床の補修工事についてお話します。

ベランダの床面の工事方法としてよく使用されている工法は二つあります。
それは「ウレタン塗膜防水工法」と「FRP防水工法」です。
今まで何度か紹介しましたが、ベランダの床の工事は防水工事なので、この二つも防水工事であることが特徴になります。
屋上などの大きな場所では「シート防水工法」や「アスファルト防水工法」などよく使われていますが、ベランダの場合はあまり使用されていないのが実情です。

それでは、この二つの工法について詳しくお話します。
まず、「ウレタン塗膜防水工法」についてですが、施工が比較的に簡単な工法で、おそらく、防水工事で最も使われている工法でしょう。
液体状の材料なので、複雑な形状をした場所でもつなぎ目のない完全な防水膜を施工することができるのが特徴です。

ホームセンターなどで売られているDIY用の防水塗料はほとんど「ウレタン塗膜防水工法」に関するものなのはご存知でしたか?
このように「ウレタン塗膜防水工法」は幅広く人気を得ています。

次に「FRP防水工法」ですが、「FRP防水工法」は防水用のポリエステル樹脂とガラスマットで作られた防水層を作り、ベランダの床に水を侵入させないようにする工法のことを言います。
ウレタン防水と比べるととても硬度が高く、車が乗り入れられるほどの強度があるんです。
そのぐらい頑丈ということですね!

工事工程としては、プライマーを塗り、防水用ポリエステル樹脂塗ってガラスマットを貼り付けます。
さらにその上から防水用ポリエステル樹脂を塗りこむことで、空気の層をなくす脱泡を行い、防水層を作り、これをもう一度繰り返す。
ここで業者に一層でいいといわれても騙されないようにしてください。
必ず二層の防水層を作りましょう。
最後の仕上げに研磨紙などで表面を滑らかにした後にトップコートを塗り完成になります。

どちらの防水工事を行うかをご自身の自由ですが、両方ともしっかり工事すれば防水機能の効果が発揮されますのでどちらを選んでも良いといえるでしょう。