スレート屋根には、いくつかの種類があります。

それぞれに特徴があるので、屋根の葺き替えを検討している人は、どれが一番いいのか迷ってしまいます。

天然スレートは、粘板岩を薄く板状に加工したもので、天然石を使用しているため、大変高価なものです。

そのため、日本ではあまり普及していません。

セメント系スレートは、セメントを主な材料として作られたスレート屋根です。

他の種類の屋根よりもセメントの割合が非常に高く、表面を着色するのが特徴です。

しかし、その着色も年月の経過とともにだんだん色あせていきます。

そして次が、石綿スレートです。

石綿とは英語でアスベストのことです。

セメントとアスベストを混ぜて作られたため、アスベストが健康に害があると問題になってからは作られていません。

そして、無石綿スレートは、その石綿スレートの代わりに開発されたスレートです。

石綿の代わりに、パルプやビニロンなどを混ぜて耐久性を出し、軽量化しています。

最近のスレート屋根のほとんどが、この無石綿スレートです。

このように、スレート屋根と言っても様々な種類があるので、それぞれの特徴を理解した上で、最もふさわしい屋根を選びましょう。