防水工事で利用される塩ビシートですが機械固定工法というものがあります。
ボンドなどの接着剤を使わないで防水層を固定するやり方で、固定するためのディスクを使って防水シートを屋根下地などに固定する方法です。
そのメリットは下地の影響を受けにくいことと、改修工事の場合など下地処理が最低限で済むことです。
それによって工期短縮が可能になります。
この機械固定法の耐用年数は15年から25年とされていて、最適とされる施工場所は新築・改修工事屋上です。
そして工法にはUD工法(先打ち)US工法(後打ち)の2種類あります。

UD工法は防水を固定するための鋼鈑を取り付けてから装置を使って鋼鈑を熱する方法です。
固定ディスクを先に打つことで防水シートと融着するため、完成後の意匠性が優れるというメリットがあります。
絶縁シート上へUDディスクを固定したら誘導加熱装置で融着作業をし、施工完了です。

US工法は場所としては高層階や沿岸の建物が良く、耐風圧性能に優れているというメリットがあります。
塩ビシート上へ塩ビ鋼鈑ディスクの固定をし、水密性を確保するために補強用シートを溶着して施工完了です。