色見本で気に入った色でも、壁全体に塗装されるとイメージと違うということは、実はよくある話です。

色というのは、光が目の網膜に当たり、眼底にある神経細胞が、光を感じることで、色を認識しています。
つまり、色を認識する重要な要素は、光なのです。

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カラーシミュレーションで家全体に塗装した時のイメージを、屋外に持っていくと違った印象になるのはこのためです。
カラーシミュレーションは、工務店の事務所内の蛍光灯の下で、パソコンのディスプレイや、上質紙に印刷されたカタログだったりします。
色がイメージと違うといったトラブルは、屋外の太陽光の下と、蛍光灯の青みを帯びた色調のもとの違いによって引き起こされるのです。

ほかにも、自然光の下は、季節、日照時間、湿度、晴天、曇天と彩度と明度が全く違います。
大抵、色見本は安定した屋内で見るので、そのイメージが脳裏に焼き付きます。
イメージ通りの壁をご希望なら、比較的安定した色調や、誤差の少ない色味も選択肢に加えてみるといいでしょう。

どうしてもイメージを掴みたい!という方は、同じような色の塗装をした家を教えてもらうことです。